「Dr林のこころと脳の相談室」 というサイトのなかの境界性パーソナリティー障害を扱った本というのがわかりやすいと思います。ネット上では「家の中にストーカーがいます」が有名で、あちこちにリンクが張られています。
この本を読んだのは知人の知人ぐらいの距離の人がまさにこの症状にあたる人で(どういう症状かはDr林のサイトを見てください)、そういう状況になったときどう対処するべきかを知りたくてでした。結論としては一定の制約を設け対応しその制約を時間をかけて理解させていくということと理解しています。
気になったのはCase15の「主治医の別れ」はサイトでのhttp://www.so-net.ne.jp/vivre/kokoro/psyqa1288.htmlにあたると思うのですが、主治医の死が転勤に変わっています。
サイト上では送られてきたメールの文章から得られる情報に対する返答であることをDr林は執拗に守り、様々な不確定な部分を文章で持って切り捨てる文体、という所がいい意味で「厨房」っぽく良かったのですが、この本では同様の内容のものが読者に対する情報の提供する立場の文体に切り替えられ、サイト上での質問のメールとその返答がこの本の元ネタだよと感じさせるところは、この本の中ではあとがきの「サイト」の1つの単語でしかないところが、悪い意味で「大人」っぽく、それはそれで良かったです。