29夜「東京右半分」都築響一

どのように資料集めしてどのように取材しているのかかなり気になる。悪趣味の取り集めとその少々悪意を持った取材は彼に任せておけばいい。よく知るところの取材ではなくて、よく知らないところを資料から集め取材してる気がする。そうでないとこと微妙に悪意を持った距離感は生まれないと思う。尼崎を本にしてほしい。

migi

28夜「朝鮮の風水」朝鮮総督府

風水の本はDr.コパの本とこの本の2冊しか読んだことが無い。前者の内容は全くを持って覚えていないが、この本は民間信仰としての風水の朝鮮総督府の調査書で、読めば、風水とは風の流れ、水の流れのことであり、どこから流れどこへたどり着くか、その流れを止めてはいけないといういわれてみれば当たり前のことが書かれてある。中国や香港の建築で穴があいている建築があれがそれは風水に対しての工夫の理解でほぼ間違いない。

fuusui

27夜「小屋の力」仙波喜代子・今井今朝春

この本の小屋の定義範囲は広い。イナバ物置のような農業小屋も、屋台も、キャンピングカーも、週末極小住宅も、ツリーハウスも、バードハウス(鳥小屋)も、舟屋も、茶室も小屋である。小屋に力があるのは生活が見える建築、働く建築であることがこの本でよくわかる。

koya

26夜「日本の構造技術を変えた建築100選―戦後50余年の軌跡」日本建築構造技術者協会

この本を見ないと銀座の三愛がPC(プレキャストコンクリート)のハシリだとは知る由もなかった。ほかにも微細動を拒否したソニーの半導体工場建築とか、100N/mm2のコンクリを使ったマンションとか、知らなかったかつ技術的に興味深い、な建築が結構載っていて、既に見たことのある建築もその技術的な情報をふまえもう一度見に行きたくなる本。

sanai

25夜「ひらがな日本美術史」橋本治

この本を読めば確かに世界最古の木造建築法隆寺が出来た頃に周りとのコントラストはどうだったのかが非常に気になる。掘建て小屋になる前の建築が人の住まいとして並んでいる中に心柱という技術が用いられた建築がたっている姿はどのような物だったのか、現存する最古なのでそこに至るまでにどのような技術発展がなされそこに至ったのかすべては想像であるが、その想像をしたくなるようにしむけられて本である。

この本は全くを持って法隆寺の本ではない。康慶の作である伝行賀はどんな背景でこのような写実的な仏像が生まれたのかを解説していたり、読む物の好奇心を刺激する読み物になっていて面白い。

dejgyou

24夜「新宿」森山大道

これは自炊するのが似合う本。この本を自炊化により一気にスキャニングするように読みその後新宿に向かうってことをすれば大道っぽい写真が気がつけば出来上がっていると思う。「大阪」のほうはだいたい場所が分かるけど、新宿の方はまだ分からない場所が多い。下記の場所はどこですか・偉い人教えてください。

moriyama

23夜「Digital Fabrications」Lisa Iwamoto

このての造形はさらに2種類に分けることが出来ると思う。1つは小口造形。切り口が並んでいる造形のこと。もう一つはワイヤーフレーム造形。いわゆるCGのワイヤーフレームでワイヤーフレームは線だけどその線に情報が付け加えられている形状。

この本を見てよく解るのはこのての造形には本当にコンピューターで作られていること。3次曲線の物を作るところまでは今は自動化できてるのかもしれない。ただそれを並べるところはまだ人間だと思う。そこの解決が出来ればもっと訳の解らないことが出来る気はする。

digi

22夜「水木しげるの妖怪事典」水木しげる

この本を見ているとゲゲゲの女房をおもいだす。資料をしっかりと集める水木しげると、ひたすら点描画を続ける柄本明の息子。事典と名乗るだけの資料の集積結果と、絵におどろおどろしさを出すためのエッジングのような書き込み。その両方がしっかり伝わってくる。

gegege

21夜「構造用教材」日本建築学会

建築の構造がどのようになっているかアイソメ図で書かれてある本。学生の学習用の本であるが、これが解れば建築士試験も大丈夫だし、矩計図もかけるようになる。木造から、鉄骨、RC、門からコンセントまでアイソメで書かれてあり、また編集コンセプトが「文章説明は原則なし」「簡単に図示できる物は掲載しない」と明確なため、非常に密度の濃い本に仕上がっている。

kouzo