カテゴリー別アーカイブ: 絵の多い本 千夜千冊

18夜「死ぬまでに見たい名建築家のドローイング300」ニール・ビンガム

建築家のドローイング集。プレゼンテーションやコンペのためというよりは建築家自身のために残しておくための装飾的なドローイング集な感じ。

1点のみではあるがCG(photoshopコラージュ?)も載っている。建築の発表の仕方として、図面、建築がどのような物であるかのシミュレーションのためのCG、模型、そして、建築家自身のために残しておくための装飾的なコンセプトを示すドローイングがあればいい気がする。コンペ用とかマンション用のパース的なCGが一番いらないという自分の気持ちをこの本で再確認。コンペとかは特に図面を読める人が審査するのだからシミュレーション的なCGでバイアス無くコンペ審査してほしい。バイアスのかかったCGが建築には一番いらない。

yuri

17夜「日本建築」妻木靖延

 

社寺建築から「芽負平継ぎ手曲折れ目違い」、家相、ちりじゃくりが有る無しで仕上げがどうかわるのか、畳ふちの柄など他の本では見られない日本建築の説明が端から端まで開かれた本。

建築を勉強する人と実務者向け。他の本に無い情報がちりばめられているので楽しい。コントラストの高いカラー写真や網点の大きい白黒写真ではなくすべて手書きのイラストなので、元は古い本であるが、今でも読みやすい。

nihon

16夜「地球人記」小松義夫

おんぶ、人力トラック、学ぶ、洗濯する、などの人の行動の写真が分類された物が続いた後、屋根、壁、天井、トイレなどの建築パーツが続き、食べ物、食事の写真で、最後は風景の写真。世界中の2150点からなるレベルの高い写真が今の言葉でいうならばタグ付けされて1つ1つの写真にコメントが付き簡単な場所情報も入り並べられている。世界の人の生活が伝わってくる良本。言い方を変えれば現代のデジカメでソフトウェアでどうタグ付けしてどうコメントをつけて写真を整理すればいいか教えてくれる本。

姉妹本に地球生活記があるけど建築系の人でも多分こっちの方がいい本なはず。

earth

15夜「白井晟一の手と目」白井原多

白井晟一は松濤美術館設計の建築家。すごく平たく書くと窓の少ない建築でかっこいい。打ち合わせをお願いすると太陽が差し込む時間を狙ってすごく自分がかっこ良く見える時間に時間指定されたらしい。

そのかっこいい建築家のこれまたシビレルようにかっこいいスケッチが公開された。B4の藁半紙に鉛筆書き。鉛筆でテクスチャまでしっかりレンダリングされている。かっこいい。添付した画像の箇所では階段の蹴上げの箇所を同面におさめるか少し引き込むかをスケッチで検討している。私は引き込むのが正解だと思う。

shirai

14夜「Carpentry & Construction, Fifth Edition」Mark Miller, Rex Miller

勝手に日本語タイトルを付けるのであれば「大工さん向け木造住宅の作り方」。基礎だと水分や土とのつきあい方、架構部分だと荷重とのつきあい方、屋根だと防水と指矩とのつきあい方、内装ではきれいに仕上げる方法、建具家具、上下水の配管方法と続いていく。アメリカの本らしく、暖炉の施工方法とか、木材で基礎を作る方法とかも載っている。

すべてに写真、図面、アクソメが白黒ではあるが詳しく載っており、実際に使ってみて使いやすいかどうかはまだ解らないが、建築の専門家として解った気にさせるレベルでの情報量が載っていてすごく楽しい。

chem

13夜「図解音楽事典」ウルリヒ ミヒェルス

音楽の歴史を眺めたくて、どんな本がいい本か解らず、東京音大のシラバスを見ていたら載っていたのでゲット。私は残念ながら楽譜を見て頭にメロディーが流れる人ではない。聞くのはどんな音楽でも好きなので歴史を眺めようと思いこの本をスタート。この本は音響学から楽器学、音楽理論、で音楽史とつながる。

音響学は一番解る。簡単な物理学。楽器もイメージがわきやすい。音楽理論より後は楽譜での説明が多くなるのでどんどん理解から離れていく。

どなたか音楽レベルがサムラコウチ君ぐらいで音楽を教養として語れるだけのレベルを身に付けてくれる絵というかカラー写真の多い本があれば教えてください。

music

12夜「石田徹也ノート」石田徹也

 

他のひと同様NHKでみて強烈な印象が残ってて、そうしたら作品集だけではなくエスキス段階からの過程が書かれた本が出たのでご購入。作者は普通に事故で死んでた。これしか出来ませんな物を見つけてそれでひたすら突っ走た結果があるのがうらやましくてたまらない。中身の解説は凡庸な物しか出来ないのでしない。

ishida

11夜「屋根・棟飾」増田正

全国の歴史性のある地域性のある屋根デザインを集めた写真集。細かい改善を繰り返していく日本の考え方がよくでてる。

個人的には震災の重屋根の土で生き埋めになり荷物がドロドロになったのでそういう目でもこの本の屋根を見てしまう。するとこの本は悪例が多いかも。けど、最後の最後で考えなくつけました的な樋とか、壁から屋根が出てるけど最終的な防水は端部のシーリングですとか、木造で陸屋根してますとか、建築の藤四郎を主張する最近の建築と比べるとその対極にあり勉強になる本。

yane

10夜「木工大図鑑」山中晴夫

 

 

 

まず最初は木材の写真群から始まって、次に道具の写真、接ぎの方法、塗り、作例、作品集とつながる木工、指物の理解が深まるいい本。道具を買いそろえて自分のスタジオが欲しくなる。日本の接ぎは少々面倒だなぁと思ってたけど、現場ではじめてビスケット接ぎを見たときは感心した。

mokkou

9夜「緑のデザイン図鑑」

緑のデザイン図鑑はかなりいい本。街を歩いていてこの植栽いいなとおもったらどの木だったかこの本をスキャニングで復習していた本。木から草花、石まで載っている。ハーブ野菜は載っていない。エクスナレッジの本は製本の質が悪く、はっきり言って私の持っているやつはぼろぼろ。スキャンするのかなり面倒だった。がスキャンしてからまた一軍の本に復活。

現在は「新緑のデザイン図鑑」らしい。ページ数も少なくなったらしい。

midori